価格:29,700円(税込)
紀元前6〜7世紀の中国では、緻密に織られた布「絹帛(けんぱく)」のことを「紙」と言って、おもに書写材として使っていたそう。Textを写し取る紙が、かつてはTextileだったわけです。
このバッグは、マチ部分に「紙布(しふ)」と呼ばれるテキスタイルを使っています。紙布は、タテ糸にオーガニックコットン、ヨコ糸に紙を撚った撚糸で織られた布のこと。おもて面にはしっとりとした質感のシュリンクレザー。長さが調節可能なショルダーストラップは細めに仕上げています。内装は入れたものが見えやすいよう、明るめのスエード生地にしました。スマートフォンやキーホルダーなどを収納できる、最小限のポケットが付いた、シンプルな構造です。
本やB6サイズのノートが余裕で入る、なで肩のフォルム。たすき(“SASH”)のように斜めがけしたら、手ぶらでお出かけできます。
T&Fのオリジナルカラーであるグレーは、草木染め加工を得意とする京都の工場で後染めされたもの。タテ糸のオーガニックコットンに比べ、ヨコ糸の紙撚糸が濃く染まるため、奥行きのある色になっています。また、紙撚糸の原料となるパルプには、奈良吉野杉の間伐材が使われています。
B6サイズのノート〔デイリースケッチ〕がちょうど入る大きさ。コロンとしたなで肩のフォルムはバッグ〔ボーリング〕と同じです。正面からもかすかに覗く紙布のグレーがアクセントになって、レザーバッグなのにとても軽い印象となっています。
女性が斜めがけするとこんな感じです。ショルダーストラップを細めに仕上げているので、どんなファッションにも馴染みます。財布とケータイと文庫本を入れて、手ぶらでお出かけしましょう。(モデル身長 155cm)
男性が斜めがけするとこんな感じです。上の写真でストラップの長さは1150mm。5段階(全長1090〜1210mm)に調節できますので、もう少し長くすることも可能です。(モデル身長 175cm)
サイズを比較してみました。こちらのSASHは、ちょうどBOWLING Mの横幅をぐっとコンパクトにしたようなサイズ。
真鍮製の美錠によって、ストラップの長さを5段階(全長1090〜1210mm)に調節できます。2枚を貼り合わせた革には、ていねいなステッチが施されて、コバもしっかり磨かれています。
ボディに直接縫い付けられたハンドル。四角いステッチの上部両端には、ほつれ防止の補強糸が手縫いされていて、隠れたアクセントとなっています。
ファスナーには、務歯(金属部分)が繊細で滑らかなものを使っています。開け閉めしやすいように、丸いフォルムの革引手は固めの仕上げ。
バッグ内側は、中身のいろいろなものが見えやすいように、明るいアイボリーのスエード生地を採用。オープンポケットがあるので、メモ〔ジョッター〕やスマートフォン、鍵などの細々としたものを整理できます。正面には、箔押しされたT&Fのロゴマーク。
マチ部分の紙布がアクセントになって、レザーバッグなのにとても軽快な印象です。コロンとしたフォルムは、男女問わず毎日の装いに馴染むと思います。B6サイズのノートや単行本を入れて持ち歩くのにちょうどいいサイズ。
フランネルのような風合いの生地でつくった、オリジナルの平袋に包まれています。
どこか少しシックな佇まいの、たすきという名の“SASH”。毎日の装いにフィットすると思います。