価格:24,200円(税込)
創業明治39年、現存する日本最古の革小物工房「HIROAN(博庵)」は、その技術の高さから世界の名だたるトップブランドがこぞって視察に訪れると言われています。
このお財布は、タッチアンドフローが以前から取り組む「余り革」を使用したアップサイクルプロダクトにご協力いただき、HIROANで特別にお作りいただいた限定品です。型はHIROANの定番、定評ある三つ折り財布のものをそのままに。そして革は、別の懇意にしている東京の革工房から有名ブランドの試作に使用した上質な革の余りを分けていただいています。従来であれば捨てられていた余り革ですからお値段も抑えめに。それを、一流の職人がスペシャルな製品へと仕上げている、大勢の皆さんのご協力のもとに素材を余すことなく使い切るアップサイクルプロダクト。なにしろ余り革ですから、量産ができず数に限りがありますことはご承知おきください。もちろん余り革と言えども、HIROANの職人が1つ1つ手作業で作る財布は、細部に匠の技が詰め込まれた美しい仕上がりです。
HIROANは「ベタ貼り」や「コバ磨き」といった職人技が秀逸であり、革好きの間ではとても知名度が高い工房です。すこしだけ、職人の技を覗いてみましょう。
この写真は、「コバ磨き」の作業風景です。職人が手作業で、コバ面(革の裁断面)を布で磨きあげています。
手間を惜しまず、繰り返し磨きあげたコバは、美しい光沢のある仕上がりに。すべてのコバ面にこの作業を行っており、1つの財布を作り上げるまで、非常に労力がかかるため、近年ではこの製法で財布を作るブランドも少なくってきました。
次にHIROANの知名度を世界的なまで高めた技術が「ベタ貼り」です。これは、約0.5mmの薄さに漉いた革同士を、ズレなく貼り合わせる高度な技法。それぞれの繊維方向の違う2枚の革を貼り合わせる事により、丈夫に、でも硬さはなく、革のしなやかさはそのままに仕上がります。ごわつきや歪みもなく、まるで1枚の革のようにぴったりと合わさる技術は、世界が認める究極の職人技です。
さて、そんな職人技で作られたお財布の仕様はといえば、コンパクトでありながら実に機能的。
内装は、お札を入れるポケットが1つ、カードポケットが2つ、小銭を入れるポケットが1つの3つのスペースに分かれています。
ベタ貼り製法で仕上げられた革は、まるで1枚のようにしなやかです。
手のひらサイズでコンパクト。小さめの鞄の中でもかさばりません。
定番のブラックは、国内屈指のタンナーが作る「ツイード」という革で作りました。
生地の目のような細かい型押しは、飽きがこないスタンダードな雰囲気を醸し出しています。
黄色みが強い明るい色のキャメルは、イタリア オーバーロード社の「MINIFRANZY(ミニフランジィ)」の革で作りました。世界の一流メゾンでも使われている、美しい型押しとアニリン染料の鮮やかな発色が魅力です。
浅葱色(あさぎいろ)というような、明るめのネイビー。「ボレロ」という名前の革で、細かい型押しが均一に入る上品な仕上げです。キズや汚れが目立ちにくく、毎日使うお財布にピッタリの革となっています。
落ち着きのあるトーンのライトブルーも同じく「ボレロ」という型押しの革です。細かな型押しが均一に入る上品な革は、淡い色でもキズや汚れも目立ちにくく、毎日使うお財布にはピッタリのセレクトとなっています。