2019年6月の欧州旅行から帰国したばかりの中嶋クミさんから、新作描き下ろし作品が届きました。オーストリアのウィーンからザルツブルグ、さらにはお隣の国ドイツのミュンヘンまで、中欧を東から西へと3都市横断旅行。いずれも初めて訪れたそれらの街から得たインスピレーションが、心躍る軽快なタッチのイラストレーションとなりました。青い空、美しい新緑、カフェを楽しむ大人達、広過ぎるシェーンブルン宮殿の庭園。さらには、荘厳なゴシック建築のシュテファン大聖堂、ゲトライデガッセの鉄細工の看板から絢爛豪華なミュンヘン・レジデンツ…などなど。中嶋さんにとっては、目に入るもの全てが新鮮、衝撃体験とのことですが、中でも特に印象深かった人、もの、景色だけをギュッと凝縮して、今回の展示作品に仕上げてくださいました。中嶋さんと一緒に街を散策するような気分でお楽しみいただけましたら幸いです。 ちょっぴりユーモラスな線画作品も併せてどうぞご覧ください。
【作家のことば】
旅で出会った素敵な光景は、数え挙げればきりがないのですが、特に印象深かったものをギュッと凝縮して、私なりに表現してみました。
この旅行のきっかけは、昨年、応募した「2019日本・オーストリア修好150周年記念 イラストコンテスト」です。その副賞として 現地オーストリアへ足を運ぶ機会を頂きました。オーストリア政府観光局の皆さまをはじめ、ルフトハンザグループ、オーストリア・トレンドホテル、ウィーン市観光局の皆さまに 心より御礼を申し上げます。
ウィーンといえばやはりクリムト。1902年の分離派の展覧会に向け、クリムトは不朽の名作「ベートーヴェン・フリース」(帯状装飾)を生み出み出したのでした。
そして、ザルツブルクといえばモーツアルトですね。青年モーツアルトが生家の前でポーズ。中嶋さんのイラストを見ていると、偉大な芸術家たちが近所のお兄さんのように、優しい身近な存在に思えてきます。
展示販売期間
日本橋髙島屋S.C.店:2019/07/17(水)~08/06(火)
※最終日は午後5時閉会です。
中嶋クミ イラストレーター
福岡県久留米市出身 東京都在住
1993 九州造形短期大学デザイン科インテリアコース卒業
2005 展示、設計関係の仕事を経て、フードスタイリスト兼イラストレーターとして活動を始める。
食品関連( 販促物 、パッケージ)、書籍等の挿絵や地図を中心に活動。
軽いタッチで、さりげないユーモアをきかせたイラストレーションが魅力。