「身につけた人、手にした人、目にした人が思わずニヤリとするモノづくり」を目指しているという中澤京子さん。そのねらい通りに、作品たちはいずれも個性派揃いの役者ばかり。特にメインモチーフである動物たちと目が合うと、思わずフフフと微笑まずにはいられません。
素材は主に、味のある柿渋布とシンプルな白生地、そして手の込んだ刺繍。デザインはもちろん、刺繍～縫製～台紙制作まで、すべての行程をお一人で手作業にて行っています。大人の方が楽しめて、しかもたいせつにしてくださるように、作りは繊細かつ丁寧に。そして、デザインと色使いは甘すぎず、かわいくなりすぎないようにと心がけて製作されています。

すべてハンドメイドなので、当然ながら作品は一点ずつ表情も性格も異なります。遠目にちらりと見ただけで、いつのまにやらその強烈な個性にぐいぐいと吸い寄せられてしまいます。そして近づいて、凝視して…そうです、作品たちと語り始める自分がいることに突然気が付きます。それは、すでにどっぷりと中澤ワールドに入り込んでしまっているということ。どうぞここは観念していただいて、自分だけのお気に入りの作品に出会えるものかどうか、じっくりと、楽しみながら全作品をご覧いただきたいと思います。

展示販売期間
日本橋髙島屋S.C.店：2019/08/07(水)～08/27(火)
※最終日は午後5時閉会です。

中澤京子　布工作家
東京都在住
2010年よりクラフトイベントへの出店を機に作家活動を開始。
以降各地の手仕事に特化したイベントや展示に参加出店し、2018年には大阪にて自身初の個展『KOBEYA CIRCUS』を開催。
https://www.nakazawakyoko.com/