日本の伝統的な木彫刻を学び、現在はそれを仕事としている渡邊文矢さんですが、
本業とは別に、思うままに手を動かして紡ぎ出す、オリジナルの作品群が存在しています。
本展示は、それらオリジナル作品のもとになる原画を中心にご紹介する、渡邊文矢さん初の原画展となります。
これらの原画は、何気なく描かれた落書きから始まりました。
「仕事から帰り、何気なく描いたそれらの絵は、日々の中で感じたものを無意識のうちに紙へと落とし込んだものでした。そして、その絵を元に彫刻を作ったのが今の作品制作のスタイルへと繋がっていきました。絵としては未完成で稚拙な部分もありますが、意図していない面白さや感情そのものが載っているようにも感じています。見た方の心に何か共感できるものを残せれば幸いです。」
以上、渡邊文矢さんの言葉。
太古のようであり、未来のようでもある…
新鮮なのか、懐かしいのか…
嬉しいのか、哀しいのか…
見るたびに、相反するような不思議な感情が呼び覚まされる渡邊文矢さんの独自のワールド。ゆっくりと時間をかけて入り込んでみてください。
期間中は、彫刻作品も展示します。(非売品)
一部の原画は、完成した彫刻作品と比較しながらご覧いただけます。
展示販売期間
日本橋髙島屋S.C.店:2019/10/30(水)~11/19(火)
※最終日は午後5時閉会です。
渡邊文矢 | 彫刻家
岐阜県在住。
1985年東京都町田市生まれ。その後、神奈川・岩手にて小中高を過ごす。
2003年京都伝統工芸大学校に入学。木彫刻科を先行し、京都の仏壇彫刻を学ぶ。
卒業後さらに彫刻を学ぶため、富山県南砺市にて井波彫刻伝統工芸師である井口琇月氏に弟子入り。
現在は独立し、彫刻家として活動中。