国内外において多くのファンを魅了している、人気陶芸家シモヤユミコさんの展示販売会を4年ぶりに開催します。
シモヤさんの器でまず印象的なのは、マットな質感をもつ淡いグレーの色合いです。そこに、「しのぎ」「さざなみ」「面取り」「波面取り」などの技法で彫られた繊細な模様が重なり、さらに焼き色と相まって、美しいグラデーションが生まれています。「おもわず両手で包み込みたくなる」「いつくしみながら使いたい」「すこしずつ集めていきたい」、使い手をそんな気持ちにさせる器であることが多くのファンに愛されているゆえんだと思います。
今回も本展のためにご準備いただき、焼き上がったばかりの作品が多数並びます。初めての方も、ぜひお手に取ってご覧になってみてください。
【作家のことば】
しっとりした手ざわり、釉薬の織りなすグラデーション。
手にそっと馴染むかたち。
古くから使い続けられている「しのぎ」の技法を用いて
ひと彫りひと彫り、丁寧に作り出す彫り模様。
手仕事ならではの微妙なゆらぎ。
日々の何気ない生活に寄り添ううつわを。
コンポート、花器、ゆのみ、どれをとっても手仕事だからこその”ゆらぎ”が感じられます。
展示販売期間
日本橋髙島屋S.C.店:2025/3/5(水)~2025/3/18(火)
※最終日は午後5時閉場です。
シモヤ ユミコ | 陶芸家
岩手県盛岡市生まれ
グラフィックデザイナーとして出版業界で活動ののち、
2008年より本格的に陶芸の道へ。
茨城県笠間市の窯業指導所を修了後、額賀章夫氏に師事。
2012年、笠間にて独立、2016年に神奈川県藤沢市に移転。
現在は江ノ電がそばを通る工房で作陶の日々。